「1兆ドルコーチ」を読んで、マネージャーのポジティブな雰囲気の大事さを学ぶ

「1兆ドルコーチ」とは、Appleの元CEOスティーブジョブズや、Googleの元CEOラリーペイジらが、

師と語るコーチ「ビル・キャンベル」氏のマネージメント・コーチングの方法論を説いた書籍です。

目次

チームで働く

「1兆ドルコーチ」を通して何度も問われるのが「チームの在り方

例えば、Googleの最高のチームの在り方は以下の通り

  • 心理的安全性が高い
  • 明確な目標を持っている
  • 仕事に意義を感じている
  • お互いを信頼している
  • チームの使命が社会に良い影響を与えると信じている

こんなチームであれば会社に行くのも楽しくなるでしょうね!

アマゾンでも自分の仕事の目標や意義の理解、社会にどのような影響を与えるかは明確化していると別の書籍で読んだので、

チームマネジメントの基本なのかもしれません。

また、

「職場の協力的なコミュニティの一員だと感じると生産性が上がり働く意欲が高まる」

という記述もありました。

至極当然ではありますが「誰かの役に立っている」という思いが、

働く原動力としては、最も良いんですね。

リーダーは立ち上がて応援する

チームメンバーの意欲を上げ、コミュニティの一員だと思ってもらうために必要なのは

マネージャーの応援と信頼である、と語られています。

例えば、大型案件の受注をかけたプレゼンに行くとき

がんばれよ!期待してるよ!この商品は素晴らしいから先方も必ず気に入ってくれるよ!
資料も完璧で今まで見たことないぐらい最高だ!

と立ち上がって、応援してくれるマネージャーと

いってらっしゃい

と座ったまま、一言声をかけるだけのマネージャー、どちらと働きたいかは一目瞭然。

また、そのプレゼンが成功し、案件を受注したとき

飛び上がって喜び、讃えてくれるマネージャーと座ったまま「おめでとう」とだけ言うマネージャー

この場合も前者と働きたいと思うはず。

チームメンバーへの信頼と敬意があれば、感動は態度に現れる。
そしてその感謝は大げさなほど表現すべきなのだ。

社会人になって意外と驚くのは「褒められる」ことに飢えている人が多い。

心理学的な研究でも、ポジティブな言葉はどれだけ発しても効果が薄れることがない、という結果が出ているし、

たった一言の「すごい!ありがとう!」が、チームメンバーとの信頼を作る第一歩になるのかも知れません。

マネージャーは感動しやすく、その感動を心から表せる人にならなければならない

マネージャーが生み出すべき環境

マネージャーがチームメンバーに提供すべき環境に大事なことは3つ

  • 支援
  • 敬意
  • 信頼

支援とは

・チームメンバーが実力を発揮し、成長できるように手助けすること

・そのために必要なツール、情報、トレーニング、コーチングを提供し、スキルを発展させるために努力し続けること

敬意とは

・チームメンバーの選択を尊重すること

・会社のニーズに沿う方法で、チームメンバーがキャリア目標を達成できるよう手助けすること

信頼とは

・チームメンバーに自由に仕事に取り組ませ、決定を下させること

・チームメンバーが成功を望んでいることを理解し、必ず成功できると信じること

チームメンバーが自ら動かないときにどうすべきか

支援したいし、敬意を払いたいし、信頼もしたいが、チームメンバーが自ら動かず、口を出すしかない。

そんなときは「今何をしているか」を評価することが大切です。

過去にどれだけ大きな成功を得ていても、

今動けていなければ大成することはなく、今の積み重ねが今後の成功につながります。

だから会社で働いている時間はとにかくやるべきことをやる。

マネージャーはその課題を随時提案していく

これが大事です。

動かないメンバーを嘆くのではなく、適切な課題を与えられているかを考えましょう

良い人材に必要な資質

良い人材に必要な4つの資質について

  • 知性
  • 勤勉
  • 誠実
  • グリット(不撓不屈の精神)

と定められています。

知性、勤勉、誠実に加えてグリットが入っているのが面白いですね。

どれだけ失敗をしてもあきらめずに立ち上がれることが良い人材には重要なようです。

逆に絶対にダメな人材とは

  • 嘘つき

嘘つきとは、他人に対する嘘だけではなく、自分にも嘘をついてしまうからダメなのです。

謙虚さや誠実さがないために、自らの間違いに気づけず、人の意見に耳を傾けることができない。

嘘つきだと、成長のチャンスを逃してしまうのです。

だから嘘つきはダメな人材となります。

チームメンバーが辞める時、マネージャーはどう行動すべきか

辞めていくメンバーにこそ、敬意を払う

辞めていくメンバーをぞんざいに扱ったり、悪く言うことは、

チームメンバーの意欲を低くすることにつながります。

辞めていくメンバーにこそ気を配り、いつでもまた戻ってきていいと感じてもらうことが、

会社にとってもチームにとっても良い影響をもたらします。

マネージャーはいつでもポジティブでいる

マネージャーはどんなときでもネガティブになってはいけません。

なぜならネガティブは伝染してしまうからです。

例えばチームメンバーが大型コンペに負けたとき

嘘だろ…負けてしまったのか…(ずーん)

という態度をとると、チームメンバーは不安になり、精神的にダメージを受けてしまいます。

しかしポジティブに

OK!君は頑張った!あれは最高のプレゼンだった。奴らは君の提案に乗らなかったことをいつか後悔する日が来るよ!
さあ、分析をして次のコンペにいかそう!

と伝えるとどうでしょう。

たとえ不撓不屈の精神を持たないメンバーでも「次も頑張ろう」と思ってくれないだろうか。

チーム内に心理的安全性が生まれるのではないだろうか。

マネージャーがとことん明るくポジティブなことが、チーム全体の士気を上げてくれます。

さて、私はチームメンバーとどうかかわっているだろうか

本書を読んで、恐ろしいほど自分が真逆に進んでいて笑ってしまった。

チームメンバーのプライベートを守ることを命題にやってきたために、

仕事以外には一切干渉せず、業務時間に対応する課題だけを与え続け、

プレゼンに負けて帰ってくれば「次はこれをやってください」と言うだけでした。

仕事が楽しいわけがない、と思っていましたが、

仕事が楽しくなければ、プライベートも楽しくはない、と改めて考えさせられました。

「明日の仕事嫌だな」と思いながら過ごすプライベートな時間が楽しいわけがないですね。

過ごし考えればわかりそうなものですが、完全に見落としていました。

明日から「LOVE&PEACE」を信念にポジティブにマネジメントをしていこう。

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この記事を書いた人

旅、読書、漫画、レコード、音楽、楽器、釣り、プラモ、ガレージキット、ぬいぐるみ、電子工作、ゲーム、レトロゲーム、片付け、ガジェット、金融、ビジネス、株など、趣味が多すぎる男。
実際に体験したことだけを書く、誠実な男。

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