パキポディウムやユーフォルビア、ドルステニアなどの塊根植物(コーデックス)の冬越えの時期が迫ってまいりました。
冬を前に何をすればいいか悩んでいる方に向けて、
昨年初めての冬越えで様々な失敗を経験した
私の経験を元に冬対策でやった方が良いことをお伝えします。
基本的には実生株の冬対策のお話です。
冬対策でやるべきこととは?
冬対策で絶対に必要になるのは大まかに2点
1、寒さ対策
2、春へ向けた対策
冬について聞きたいのに春対策ってなんじゃい!と思われる方も多いと思います。
私も1年前、そう思って
冬のことばかり考えて、春のことを気にしておりませんでした。
その結果、大変痛い目を見ましたので、
よろしければ見ていってください。
寒さ対策
まず第一に絶対必要なのが寒さ対策です。
塊根植物の原産地となっているマダガスカル島や南アフリカは、
冬でも最低気温が氷点下になることはありません。
そのため塊根植物は寒さに非常に弱いです。
寒さ対策だけは必ずやりましょう。
私がやった対策は以下5点。
個人的に重要だと思う順番に並べています。
それぞれ説明いたします。
1、植物をすべて家の中に取り込む
寒さ対策としてベランダに置いていた植物をすべて家の中に取り込みました。
その際、置き場所に困ったので、ニトリでラックを購入。
スチールラック(STANDARD 幅65cm 3段)という商品です。
育苗トレーも購入して植物を並べました。
ぶっちゃけこれだけで冬対策の9割は完了していると思います。
外で冬越えする場合は雨と風の対策が必須になりますが、
家にとりれてしまえばある程度の対策は完了。
日が当たるところに置けばLEDライトも必須ではないと思います。
2、エアコンを室温に合わせて自動設定できるようにする
次にエアコンの自動設定です。
普段からエアコンをつけっぱなしにしている方には不要です。
私は普段エアコンを付けないので、植物のためにエアコンをつけるべく、自動設定にしました。
使用したのは「SwitchBot スマートリモコン ハブ2」。
エアコンのリモコンとリンクさせてWi-Fiにつなげば、
アプリから自由にエアコンを操作できる商品です。
これを使って「部屋が15度以下になったら自動で暖房がつく」ようにセットしました。
そして20度を超えると暖房は自動で切れるようにしました。
ここまでやってしまえば、寒さ対策は完了です。室温が15度以下にならないように設定すれば、寒さが原因で植物が枯れる心配はないと思います。
逆に乾燥対策の霧吹き等は必要です。
10度以下になったら暖房がつくように設定でもいいと思いますが、
私が育てているユーフォルビア系は15度を下回ると葉を落としてしまうので、
15度以上で設定しました。
3、ファンを購入
自動首振り機能のあるファンを購入して、ニトリのラックに取り付けました。
このKeyneceのファンは、クリップ付きで非常に使いやすいです。
デメリットは、羽根を洗うときにドライバーが必要なことぐらい。
これをラック1段につき1台、24時間つけっぱなしにしました。
今年は植物に直接風を当てずに、サーキュレーターで部屋全体の空気を動かすように変更する予定です。
サーキュレーターはYAMAZENのものを使用しています。
4、パネルライトを購入
パネルライトは東向き、南向きの窓辺に植物を置く場合は、必要ないと思います。
購入したのはBrimのパネルライト
ラック1段につき1枚、合計4枚買いました。
そしてSwichBotのスマートプラグミニにつないで、
朝6時から夕方6時まで、1日12時間点灯するように設定しました。
5、ヒーターマットを購入
最後にヒーターマットを購入しました。
ヒーターマットはほぼ不要です。
購入したのはHyindoorのヒートマットで、サーモスタットはなし。
初めは使用していたものの、
エアコンの自動設定で室温が15度以下に下がることはないので、
すぐに使わなくなりました。
寒さ対策まとめ
個人的には、
植物を家に取り込んで、エアコンの自動設定をすれば、
冬の寒さ対策は他に必要ないと思います。
ファンやパネルライトは植物を寝かさずに育てたい人、
実生をしていて休眠させたくない小さい苗がある人だけが使用すれば良いと思います。
ヒートマットはエアコンが部屋にない人用です。
エアコンの設定が出来る場合は不要だと思います。
春へ向けた対策
寒さ対策よりももっと大事なのが春へ向けた対策です。
春対策を怠ると、せっかく冬を超えた植物たちが枯れてしまう可能性もあります!
私はお気に入りの株たちが大ダメージを受けて本当につらかったので、ぜひこのブログにたどり着いた方には気を付けてほしい。
オルトランDXをまく!
冬越えのために植物を家に入れる前、
最後の水やりの前に必ずオルトランDXを土に撒いてください
ハダニ対策です。
冬になる前に、オルトランDXを土に撒いて、水やりをしてから家に入れてください。
ハダニは暖かくなると現れる植物の天敵で、
葉っぱを食べて、植物の元気を失わせ、最悪の場合枯らします。
また、繁殖力も高く、一気に全植物に伝染してしまいます。
それを防いでくれるのがオルトランDXです。
オルトランDXを土に撒いて水をやると、その水を吸収した植物がハダニに抵抗力を持ち、
葉を食べたハダニを逆にやっつけてくれます。
オルトランDXを撒くのと撒かないのとで、
ハダニ被害の大きさが変わってくるので、絶対に撒いた方が良いです。
植物に蜘蛛の糸のようなものがついていたら、ハダニ繁殖の合図です。
糸が付いた植物は隔離して、ベニカなどの薬品でハダニ退治をするようにしてください。
繁殖させないためにオルトランDXを撒きましょう!