【ブラック企業体験記】会社立ち上げメンバーとして参加するも、決裁権なし

給料激安ブラック企業で総支給18万円労働を経験。

その会社を退職した後、
当時の働きぶりを見ていた方に誘われて、
立ち上げメンバーとして新規企業の立ち上げに参加することになりました。

目次

4社目への誘い

誘いは単純に、前職での働きを見ていて、
ぜひ会社の立ち上げを営業として手伝ってほしいとのことでした。

前職は、給料は安かったものの、
仕事はすこぶる楽しかったので、
営業はバリバリにやっており、営業成績は常にトップでした。

そのためか、退職をすると挨拶をしたところ、
いくつかの会社にお誘いをいただきました。

その中で私がこの会社を選んだ理由は、
どうせブラック的に働くなら、スタートアップでバリバリに働いた方が夢がある
と思ったからです。

目標は個人年収1億!と掲げて会社の立ち上げに参画することにしました。

給与と役職について

給与は初年度25万円、その後は業績に応じてアップするように相談し、
役職も部長職以上で相談しました。

給与、役職共に認めてもらったので、
自分で雇用契約書を作成して、
社長に割り印をしっかりともらい、業務を開始しました。

業務開始まで

この会社の社長は既に会社をいくつか持っており、
現在の業務に関連する仕事の業務ができる人材を探していた、
とのことでした。

社長の話では、
「既にいくつもの案件があって、売り上げの見込みもある」
と聞いていたので、ワクワクしながら出社したのを覚えています。

立ち上げからの参加だったので、
・事務所決め
・事務所内のインテリア購入
・定款作成
・法務局への会社登記
・社員募集
などやることは大量にありました。

今考えると定款作り法務局対応まですべてを私がやったのはおかしいですが、
この経験は後々かなり生かされたので、やってよかったです。

業務開始

会社の立ち上げも完了し、業務を開始!
社長に案件について確認したところ
「自分でとってこい」と…

案件も売上見込みもあるとのことでしたが…

実際に案件の見込みはあったようですが、
他業種から来た私に発注したいというクライアントはおらず、
結局イチから仕事を取ってくるしかない、ということらしいです。

ごちゃごちゃ言っても始まらないので、
まずはこれまでの仕事のつてを活かして、
朝から晩まで営業をしまくりました。

ありがたいことにいくつかのお祝い案件はいただけたのですが、
どれも単発の仕事で、3か月もすると案件の受注も難しくなりました。

新たな業界で、新規営業も行いましたが、
業務実績のない新会社に発注してくれる企業など、
あるわけもありません。

社長が案件を1つ取ってくる

そんな時、社長が1件の発注を受けました。
超近々の激務確定案件でしたが、
他に仕事もないので、近々でもなんの問題もありません。

他に仕事がないので、依頼事項にも超スピードで対応できました。
もともと漆黒企業にいたため、
長時間労働には慣れていたので、
昼夜も土日も関係なく対応。

このことが気に入られ、
その会社からは継続的に発注を受けることができ、
またここからの紹介で他の企業とも契約を結ぶことが出来ました。

順調に仕事の量も増え、
従業員も追加して会社も少し大きくなっていきました。

しかし会社が大きくなるにつれ、
不満に思うことも出てきました。

仕事をしない社長、決裁権のない私

従業員が増えたタイミングで、私は取締役になりました。
このタイミングで株の話をしましたが、
株の購入は認められず、役職名だけの取締役です。

また、基本的に社長はメインの会社の仕事のみを行っているため、
私が所属する新会社の業務は一切やることはありませんでした。

経理、人事、総務、
営業や部下の教育も含め、
すべてのことを私が一人でやっており、
人員を増やすほどに忙しさが増していきます。

しかし決裁権は私にないため、
新たに管理職を雇う、
新たにシステムを導入する、
という相談はすべて社長に確認が必要となります。

基本的にお金が出ていくことを嫌う社長は、
「今できているなら必要ない」という回答で、
管理職は私だけ、経理システム等もなく、
すべて私がエクセルで集計している状態でした。

辞める決断

辞めるに至った経緯は色々ありますが、
最終的には独立を決意しました。

社員教育にかかるストレスが、
私にとっては予想よりも大きかったことが原因の一つ。

社員の中には業務だけでなく、
私生活に問題を抱えている者もおり、
それを解決しながら、業務を遂行させる、
というのは本当にしんどかったです。

何より、それだけ頑張っても、
計算上ひとりでやった方が利益が上がる、
という事実に心が折れてしまいました。

経理、人事、総務、社員教育をやりながら、
営業を行い成果も出す。

それならば一人でやって、
社員教育を削った方が楽だ、
というのが最終的に私の出した結論です。

その後

私は会社を退職し、フリーランスになりました。

所属していた会社は、一時大きく売り上げを落としたようですが、
現在も存在しています。

ブラック企業が身に沁みついた私にとって、
働けば働いた分だけ稼げる、というフリーランスは相性が良く、
心身ともに充実しています。

以前はなかなか行けなかった、
勉強会などに参加する時間も確保でき、
業務面ではより成長することもできました。

なんだかんだ、これまでの全経験が活きているので、
ブラック企業で働いたことも全てが悪ではなかったな、
と思ったりしています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

旅、読書、漫画、レコード、音楽、楽器、釣り、プラモ、ガレージキット、ぬいぐるみ、電子工作、ゲーム、レトロゲーム、片付け、ガジェット、金融、ビジネス、株など、趣味が多すぎる男。
実際に体験したことだけを書く、誠実な男。

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