2025年はユーフォルビア・アンボボンベンシスの種が100粒以上取れたので、
3種類の方法で育成してみました。
6-9月に3度に分けて播種を行いましたが、
土や環境の違いから、9月に撒いたものが最も成長したので、
その方法を備忘録としてメモしたいと思います。
ちなみにユーフォルビアは種鞘が下の写真のように上を向くと、
その後24時間以内に種がはじけます。
この状態になったら種鞘をネットで包むか、
テープでくるむなどの対処をしています。

基本の環境
基本的な環境は下記です。
こちらの内容はすべての株に対して行っています。
・最低温度が15度までは外管理(50%遮光)
・15度を切った後は室内管理
・室内ではエアコンを使用し、最低気温が18度を切らないように管理
・Brimの植物育成ライトを使用、鉢底から25cmの高さから照射
・サーキュレーターは24時間つけっぱなし
・朝に霧吹きを毎日かける
3種類の播種方法
土の構成
まずそれぞれの土について。
A【6月播種】:軽石1/3、オリジナルブレンド小粒 1/3、さし芽種まきの土 1/3
B【7月播種】:オリジナルブレンド 中粒 1/3、オリジナルブレンド 小粒 1/3、さし芽種まきの土 1/3
C【9月播種】:軽石 1/3、オリジナルブレンド 小粒 1/3、赤玉土 1/3
オリジナルブレンドは下記の鶴仙園の土に、
竹炭とパーライト、ゼオライトを混ぜて作っています。

オリジナルブレンドの土はかなりアルカリ性に寄っているので、
Bはかなりアルカリ性寄りです。
ちなみにこれまでの他の植物で試した結果、
オリジナルブレンドで発芽させた種は、
成長があまり良くないことがわかっています。
Cは表土に赤玉土の細粒を使うことで、
表面に藻が生えることを防いでいます。
腰水
腰水も2種の深さで試しました。
水は水道水のみを使用しており、ハイポなどの肥料は不使用です。
芽が出るまではメネデールを使用しています。
①プラステラ90の1/3程度の深さ。
下の写真を参考にしてください。

②プラステラ90の2/3まで水を入れる。
もう一つはプラステラ90がすっぽり入るサイズの入れ物を使用し、
種が浮くギリギリまで水を入れました。
表面までかなりびちゃびちゃです。

どの組み合わせが一番成長したか
一番成長したのは、下記の組み合わせでした。
土→C【9月播種】:軽石 1/3、オリジナルブレンド 小粒 1/3、赤玉土 1/3
腰水→②プラステラ90の2/3まで水を入れる
撮影を忘れてしまい、C+①しか写真がないのですが、
これで播種して2か月です。
この時点でプラステラ90はパンパン、下から根がはみ出していました。

2026年3月にC+②の鉢を取り出したところ、
下記のようにブリブリに塊根が育っていました。

植え替えをした直後の写真。

どのような環境が良いか考察
土と腰水で比較しましたが、
最も大切なのは冬の温度です。
1年目の冬に休眠させない(葉を落とさせない)ことが大切です。
2024年にも種が取れていて、いくつか撒いたのですが、
2年たっても下記のように小さいままです。

2024年は冬の温度を最低10度で管理していました。
10度では、ほとんどの植物は落葉してしまうため、
特に1年目の実生株はほぼ失敗してしまいました。
最低15度、可能なら18度以上で管理するのが1年で成長を早める秘訣です。
エアコン管理が難しい場合は育苗器がおすすめです。
ヒートマットよりも温度が管理しやすいです。
次に腰水の深さ。
これも②のプラステラ90の2/3の深さが良いです。
・Cの土で、2/3の深さまで水を入れた場合、育ちが悪い株は1株のみ
・Cの土で1/3の深さまで水を入れた鉢は、半分の株が育ちが悪かった
効率的にすべての株を大きく育てるならば、
水は多めに入れた方が良いです。
下記のようなこぼれ種の成長がにぶいことからも、
水の量は成長に大きな影響を及ぼすと考えられます。

最後に土。
これは当初の予定通り、Bのアルカリ寄りの土は、
全体的に成長が悪かったです。
成長の良い株が3割程度、7割はあまり大きく育ちませんでした。
それでも2024年播種の株よりは大きく育っているので、
土よりも最低温度が重要と言うことがわかります。
表土は赤玉土が良いという結果になりました。
さし芽種まきの土では、1-3割は成長の悪い株が出てしまいます。
検証が出来ていないこと
1点検証が出来ていないのは、種の採取日別の成長比較です。
同じ日に撒いたもので比較をしていないので、
単純に9月に撒くことが成長に良い影響を及ぼす可能性もあります。
2026年は、採取した種を時期別に同じ育て方で検証してみたいと思います。
