コンプレッサーを購入したので、
購入した商品
NITRO-COMP v2のレビューと
なぜNITRO-COMP v2を選んだかを
お伝えしたいと思います。
以前は、筆塗りとスプレー缶中心で、
エアブラシを使う際は「明神下くるーむFACTORY」さんに通っていました。
工作室に通うよりも買った方が安いな、と思い
コンプレッサーを購入!
シンナーのにおいが苦手なので、
水性塗料、特にファレホを使う想定で
コンプレッサーを選んだので、
水性塗料派の方のお役に立てればと思います。
NITRO-COMP v2(ニトロコンプ)の性能
私が購入したのはNITRO-COMP v2です。
正式名称「PROFIX NITRO-COMP ニトロコンプ V2 オイルレスエアコンプレッサー」
発売者は「RAYWOOD」さんです。
スペックは以下の通り
駆動方式 | オイルフリーピストン |
自動運転 | 約3bar(0.3Mpa)で開始約4bar(0.4Mpa)で停止 |
セーフティバルブ | 約6barで動作 |
最大連続使用時間 | 20~60分※1 |
最大圧力 | 約0.4MPa |
定格圧力 | 0.25MPa※2(0.3mm口径使用時) |
吐出空気量 | 20-25L/min |
動作音量 | 47db |
エアータンク | あり(3L) |
消費電力 | 最大負荷時106w無負荷電力63.6w |
その他 | 自動圧力スイッチ安全温度センサー |
本体重量 | 7.7kg |
本体サイズ | 高さ 37cm 横幅 14.5cm 奥行 31.5cm |
コンプレッサーを選ぶにあたり、
一番気にしたのは最大圧力です。
水性塗料のファレホをメインで使用するため、
ある程度の強さの圧力が必要でした。
ファレホの推奨は0.18MPa。
個人的には最低でも0.2、
メタル系も使うことを考えると
最大圧力は0.3以上はほしいと考え、
最大0.4まで吹けるにNITRO-COMP v2に決めました。
人気機種のL5やL7も検討しましたが、
最大圧力が0.15MPaだったので、
今回は候補から外しました。
L5やL7と比較した時、
NITRO-COMP v2の唯一の懸念点は7.7kgという重さでしたが、
実際に持ってみると、気にするような重さではありませんでした。
NITRO-COMP v2以外の候補
NITRO-COMP v2以外の候補は、
アネスト岩田の「IS-925」
ツールズアイランド「エアーコンプレッサー」
この2つでした。
最終的な決め手は、以下の3点
・価格
・カバーの有無
・タンクの有無
3つの商品を比較すると以下の通り
NITRO-COMP v2 | IS-925 | toolsisland | |
---|---|---|---|
値段 (Amazon) | 19,990円 | 35,191円 | 12,800円 |
最大圧力 | 約0.4MPa | 0.42MPa | 0.39MPa |
重さ | 7.7kg | 7.9kg | 5.2kg |
吐出空気量 | 20-25L/min | 22.6 LPM | 20~23L/min |
騒音値 | 47db | 55dB以下 | 47dB |
タンク | 有(3L) | なし | 有(3L) |
カバー | あり | あり | なし |
最大圧力はほぼ同じで0.4前後
吐出空気量もほぼ同じなので、
性能的には大きな差はありません。
自動オンオフスイッチも3つともついています。
値段はtoolsislandが最も安いです。
懸念点はカバーがないこと。
コンプレッサーは稼働中かなり熱くなるので、
出来ればカバーはほしいです。
アネスト岩田のIS-925には、タンクがついていません。
タンクがある利点は、
タンクに空気がある間はコンプレッサーが止まるので
稼働音がなくなることです。
音の問題はかなり気になるので、
出来る限り音がなくなる方が良いです。
以上のことから、
値段も手ごろで
タンクもあり
カバーもついている
NITRO-COMP v2を購入しました。
エアーコンプレッサーの音問題
コンプレッサーを購入する際に、
音が気になる方は多いと思います。
私も騒音問題を考えて躊躇していました。
しかし、実際に使ってみたところ、
音は全く気になりませんでした!
初めて稼働した際は、
その音の小ささに驚きました。
これはなぜかと言うと、
塗装ブースの方が100倍うるさいからです。
塗装ブースを既に持っている方は、
音の問題は何も気にせずコンプレッサーを購入して良いと思います。
コンプレッサーと塗装ブースを同時に買おうとしている方は、
ある程度の音は覚悟した方が良いかと思います。
しかし夜中に動かさない限りは苦情が来ることはないかなと思います。
水抜きについて
コンプレッサーは使用後に水を抜く必要があります。
特にタンク付きの場合、タンクから水を抜かなければ、
錆が発生し、そこから穴があくなどの被害もあるので要注意です。
しかし、NITRO-COMP v2には水抜きレギュレーターがついているので、心配無用です。
使用後にレギュレーター内の水抜きをすればいいので、
とても楽です。
NITRO-COMP v2でファレホは吹けるのか?
結論から言いますと、NITRO-COMP v2で
ファレホは問題なく吹けます!!
私はタミヤ スプレーワークHG-Ⅲ 221 という
0.3口径のハンドピースを使用していますが、
全く問題なく吹けています。
風圧は0.18MPaに設定しており、
大きなものに吹くときは0.2MPaでやっています。
メタリック塗料についても
0.3MPaに設定すれば問題なく吹けています。
エアブラシでファレホを使用する場合の注意点
私も「ファレホをエアブラシで吹くの難しい」と思っていた時期があるので、
エアブラシでファレホを使う際に気を付けた方が良いことをお伝えします。
- うがいは絶対しない
- 塗装する際は、エアブラシカップに蓋をする
- ファレホのインプルーバーとエアブラシシンナーの両方を使用する
- 掃除にはアルカリ電解水を使用
- 王冠タイプのエアブラシは使わない
一つずつ説明しますね。
うがいは絶対しない
ファレホをはじめとする水性塗料を使う場合、
うがいは厳禁です!
理由は水性塗料は空気に反応して固まるから。
うがいをすると塗料が空気に触れるため、
塗料は固まりやすくなります。
ラッカー塗装の癖で詰まるとうがいをしたくなると思いますが、逆効果です。
詰まったときはうがいをするのではなく、
先をアルカリ電解水につけるか、
ニードルを取り出して洗った方が良いです。
塗装する際は、エアブラシカップに蓋をする
エアブラシカップに蓋をする理由は
うがいと同じで
「空気に触れる時間を少なくする」ためです。
うがいをやめて、蓋をすれば、
ファレホは水でも吹けます。
この2つを気を付けるだけで、
激的に吹きやすくなりますので、
ぜひ試してみてください。
インプルーバーとエアブラシシンナーを使用する
さらに吹きやすくするのであれば、
ファレホ専用のインプルーバーとエアブラシシンナーをお勧めします。
インプルーバーは塗料の渇きを遅らせる効果がありますので、
私はカップの中に塗料を入れる前に
インプルーバーを一滴入れるようにしています。
エアブラシシンナーは塗料と1:1
もしくは1:2で混ぜて使用しています。
※ファレホAirという塗料を使うときはエアブラシシンナーはほぼ不要です。
これで詰まりはほぼ0になります。
掃除はアルカリ電解水と筆を使う
最後は、掃除の方法です。
ラッカーの場合、ツールウォッシュでうがいしますが、ファレホはもっと簡単です。
私のやり方は以下の通り。
- カップに水を入れてなくなるまで吹く
- アルカリ電解水をカップに入れる
- 筆でカップの底をかき混ぜる
- アルカリ電解水がなくなるまで吹く
- エアブラシの先端を筆でゴシゴシ
- 再度アルカリ電解水を入れて、なくなるまで吹く
- 水を少量入れて、なくなるまで吹く
- カップをキムワイプで吹く
以上です。
これだけでピカピカになります。
アルカリ電解水と筆で簡単にきれいになります!
ツールウォッシュと違って、廃液を気にする必要もありませんので、
めちゃくちゃ楽です。
それでもなんか詰まってるなーと感じるときは、
分解してニードルをアルカリ電解水で拭いてください。
これだけで簡単に詰まりが取れると思います。
もしどうやっても詰まる場合は、
圧力が足りていないか、
王冠タイプのエアブラシを使っていると思います。
王冠タイプは塗料が付着しやすく、
詰まり、バブりの原因になるので、
水性塗料では使わない方が良いと思います。
結局、NITRO-COMP v2はファレホ使いにどうなん?
NITRO-COMP v2は
ファレホ使いに超おすすめです!
圧力が強いので、広範囲に吹きたいときも安心です。
0.2MPaくらいまでなら安定しているので、
長時間吹いても大丈夫です。
使っていて唯一気になったのは、
タンクはあまり意味がなかったという点です。
NITRO-COMP v2についている3Lのタンクでは小さすぎるようで、
コンプレッサーが止まることはほぼなく、
ほとんどずっと動いています。
また、前述した通り音も気にならなかったので、
タンクレスでも良かったかな、と思います。
まあでもないよりは良いですね。
もしタンクの有無で悩んでいる方がいたら、
タンクはなくても気にならない、程度にお考え下さい。
結論、NITRO-COMP v2は超お勧めです!
現在1年以上使っていますが、全く不調もありませんよ!
コンプレッサーを家に置くのは難しいけど、充電式エアブラシはどう?と思った方はこちらの記事をご覧ください。