絶賛子育て中の我が家。
近くに祖父母もおらず、友達もいない新天地で、共働きをしながらも
保育園の壁、小1の壁は何とか乗り越えることが出来ました。
しかし、小4の壁があまりにも大きく立ちはだかり、
挫折してしまったので、そのことをお伝えしたいと思います。
小4の壁とは?
小4の壁は、
子どもが小学4年生になると学童に通えなくなるために発生する、大きな壁です。
小4って、思っているよりおさないです。
この幼い子を学校が終わってから、親が家に帰り着く18時くらいまで、
家に一人で放置する、というのは、なかなか厳しい選択です。
犯罪に巻き込まれる心配はもちろん、火事、事故などの心配
加えて、宿題をやっていなかったときに、
18時から家事をしつつそれに対応しなければいけないつらさ…
我が家でとどめとなったのは「夏休みどうする?」という妻の言葉でした。
コロナ期間中は、子どもが学校にいけないため、
妻と私で仕事を調整しつつ、毎日家で子どもの面倒を見たのですが、
かなり苦労しました。
小学生とはいえ、子どもが家にいると仕事がまったく進まないのです。
コロナ期間中はクライアントも「まあ仕方ないよね」という空気がありましたし、
テレワークもあり、出社はまぬがれていましたが、
出社もしつつ、40日間家で子どもを見ることは不可能と思われました。
保育園の壁、小1の壁との違い
保育園の壁は、そもそも保育園に入れるかどうかが大きな壁で、
入ってしまえば、朝は7時半から夕方18時まで預かってくれていたので、
そこまで悩むことはありませんでした。
病気の多さはありましたが、会社の理解もあり、なんとか乗り越えることが出来ました。
小1の壁も保育園と同様に、学童に入れるかどうかが大きな壁です。
入れてしまえば、学校終了~18時くらいまでは預かってくれるので、
保育園の時とほぼ同じ生活が出来ていました。
「宿題」という新たな課題が親子ともに大きな障害となりましたが、
こちらも慣れてしまえば大丈夫になりました。
問題があるとすれば、子どもとの会話する時間の確保です。
学校であった出来事をしっかり聞いてあげる必要があるので、
会話時間を確保するため、夜寝る前に話を聞くようにしていました。
保育園の壁・小1の壁は18時までは預かってくれるところがありました。
夏休みなどの長期休暇でも18時までは預かってもらえます。
しかし、小4の壁では、子どもが14時~15時の間に家に帰ってきてしまいます。
また長期休暇中は、子どもが朝からずっと一人で過ごすことになります。
祖父母に長期休暇中子どもを預けて良いか聞いてみましたが、
「体力的に2週間が限界」という答えが返ってきました。
子どもも、ずっと私たち親に会えないのはいやだ、と言っていました。
子どもが一人で過ごす時間の多さ、が小4の壁の一番大きなポイントです。
小4の壁対策
とはいえ、なんとかしなければならないので、
色々な方法を模索しました。
塾に通う
一つ目の選択肢は、学校から帰ったらそのまま塾に行ってもらうことでした。
しかし、月~金まで利用可能で、長期休み中、毎日朝から晩まで預けられる塾は見つかりませんでした。
5年生くらいになると、ガチな塾はそういう対応もしているようでしたが、
家から徒歩で行ける場所には存在しませんでした。
民間学童を利用する
Kids Duoのような学校に迎えに来てくれるタイプの学童もあります。
私が調べた際は、週5で8万円弱…
夏休みなどの長期休暇は、朝から昼食まで面倒を見てくれて、13万くらいだったかと
13万払っても結局午後はどうするのか、という問題が残ってしまいます。
なにより高額すぎて払えない…
実家に頼る
前述の通り、私の父と母からは「体力的に2週間が限界」という回答が返ってきました。
義父母は、まだ働いているうえに曾祖母の介護があり、とても面倒はみられる状況じゃない、と…
ということで、実家に頼ることは出来ませんでした。
こういう時、二世帯住宅は強いですよね
完全自宅勤務の相談
私は基本的に自宅勤務が可能ですが、月に複数回は会社に行かなければできない仕事があり、
完全自宅勤務とは行きませんでした。
妻も会社に交渉してくれましたが、週3の自宅勤務が限界でした。
そのため、小4のはじめは、私が会社に行く日に妻が自宅勤務をすることで対応し、
それ以外の日は、基本は私が自宅勤務をしました。
しかしながら、朝から子どもが返ってくる15時ごろまでしか働けないため、
夕方以降の対応が出来なくなってしまい、
深夜・早朝に仕事をすることが多くなりました。
パフォーマンスも落ちました。
正直なことを言うと、在宅勤務というのは育児や介護をしている世帯にはほぼ不可能だと思います。
在宅かつ時短勤務であればなんとかなると思いますが、
フルタイム在宅は会社の理解が相当深くないと難しいでしょう。
仕事を辞める
これは究極の案ですが、両親のどちらかが仕事を辞めることです。
シングルの方がどうしているかは想像もつきません。
我が家では結局、妻に仕事を辞めてもらいました。
いくつか理由と条件が重なり、私から妻にお願いしました。
妻に仕事を辞めてもらった理由
仕事を辞めるというのは大きな決断です。
正直こんなお願いをしたくはなかったですが、
色々な条件が重なったので、私から妻に仕事を辞める打診をしました。
理由としては
- 妻の派遣契約がちょうど切れた
- 私に大型案件の依頼が来た
- 夏休みが迫っていた
妻の派遣契約が切れた
考える契機になったのはこの出来事です。
妻が派遣として働いていた企業から、
「業務縮小により派遣契約の終了」という通達がありました。
妻は新しい仕事を探していましたが、
業務時間や在宅などの条件に合うところがなかなかなく、苦戦していました。
私に大型案件の依頼が来た
私はフリーランスとして働いていますが、
子どもが小学生になってから、家事育児のために少し仕事量を減らしていました。
このまま仕事を減らした状態では今後が不安だな、と思っているところに、
大型かつ通期の案件依頼が来ました。
受ければ4-5年は仕事があり、条件もかなり良かったのですが、
業務量が多いため、現状では受けられません。
受けるかどうか悩んでいるタイミングで、上記の妻の派遣契約が切れたので、
悩んだ結果、妻に仕事を辞めてもらえないかという相談しました。
夏休みが迫っていた
私に大型案件依頼が来たのが6月で、
夏休みが迫っていました。
先に書いた通り、塾も実家も頼ることが出来ず、
夏休みには子供だけで過ごしてもらう以外の選択肢がない状況でした。
妻との話し合い
仕事を辞めてほしいことについて、正直に妻に話しました。
大型案件が来ていて、この仕事をやってみたい、
そのために今は仕事を辞めていてくれないだろうか。
と伝えたところ、妻からの反応はあまり良くなかったです。
「派遣とは言え、キャリアもあるし、働くことを辞めたくない」
というのが彼女の言い分でした。
その気持ちは私も理解しており、当然そうだろうと思っていましたので、
強く推し進めることはしませんでした。
これまでも妻が派遣でいてくれたからこそ、
多少の無理がきいて、様々な場面で助けてもらっているので、
仕事に関してはやりたいならやってもらった方が良いと考えていました。
しかし、妻の仕事探しは難航し、夏休みに入る直前まで見つかりませんでした。
その際に妻から「前職の手取り分を毎月払ってくれるなら家にいても良い」という言葉をもらいました。
そのほかにも、
- 家事の分担は共働き時と同じものとする
- 働きたい仕事が見つかった場合は仕事を再開する
という条件はありますが、一時的に妻は仕事をせずに家にいてくれることになりました。
前職分の手取りを支払うのはかなり大きな額になりますが、
妻が家にいてくれることは安心感が違います。
また、依頼が来ている大型案件を受注すれば、金銭的にはなんとかなる金額でした。
この選択が良かったのかどうか、今のところ判断は出来ていませんが、
子どもにとっては非常に良い環境が作れています。
心配なのは、仕事をしないことによる妻の自己肯定感の低下です。
早めの復帰ができるよう、次の策を考えなければいけません。
他の家庭がどうしているか、全くわからない
我が家はたまたま私がフリーランスで、自由にできるお金が少しありました。
また、妻は派遣社員であったり、副業をしていたりで、
他の家庭よりも自由度が高かったです。
しかし、ほかの両親共働きの正社員の家庭は小4の壁をどうやって乗り越えているのか、
全く想像がつきません。
私の周りでも2人以上の子どもがいる家庭は、どちらかが仕事を辞めるか、
時短勤務をしてなんとかやりくりしています。
シングルの方は、実家が近くにある方や祖父母と同居している方が多く、
祖父母が面倒を見てくれている場合がほとんどです。
小4の壁の乗り越え方があれば、ぜひ教えてほしいです。
子どもが中学生になったら、さすがに一人でも大丈夫だと思うのですが、
中学生の壁が新たにうまれるのかな。